さあ、俯かないで。顔を上げて。
あなたは色とりどりの花。世界に二つと存在しない奇跡の花。
あなたを形作る一つひとつが個性的で、魅力的で、思い思いに咲き誇る。
あなたと誰かを比べたところで、出てきた答えの「正しさ」はどうやって分かるの?
誰かがあなたについて何かを言っても、あなたが誰かについて何かを言っても、それは只、自分のことをお話しているだけ。
私たちは自分のことが大好きよ。仲間のことが大好きよ。優しさと温かさが大好きよ。
隣で咲き誇る仲間のことを妬んだり羨んだりすることなんて、ないわ。
私たちにとって自分を表現することは、息をするようなもの。
とっても自然で、尊いの。
あなたと私たちは違うと思う?
ねえ、思い出して。
あなたと私たちが一緒になってお互いの美しさを見せ合いっこしていた頃を。
世界に喜びを広げていた頃のことを。
あなたにとっては何万年という過去の歳月でも、私たちにとってはまだ続いている「今」なのよ。
私たちはあなたと一緒に咲きたいの。あなたの傍で咲きたいの。
あなたと私たちの意識が遠く遠く離れていっても、私たちはずっとずっと覚えているわ。
あなたが「あなた」として咲いている、輝かしい姿を。
私たちはずっとずっと夢見ているの。
あなたともう一度、「仲間」として一緒に生きられる日々を。
だから、ねえ。
思い出して・・・。
~花の精霊より~