先日、久しぶりに下鴨神社さんへ伺う機会がありました。
マリアージュが今の場所に移る前は下鴨神社さんの側にありましたし、私と旦那さんが結婚式を挙げたのもこちらですので、とても思い入れのある縁の深い神社さんです。
下鴨神社さんは本当に新緑が綺麗で、凛としていながらも優しい雰囲気があるように感じます。
私も家族も、マリアージュのクライアントさんも、随分下鴨さんに癒やしてもらった懐かしい記憶が蘇ります。
これだけ縁と思い入れのある場所ですので、マリアージュが岩倉に移ってからもお伺いしていたのですが、数年前に観光客が物凄く増えた頃を境に一時、実は足が遠のいておりました・・・。
パワースポットと呼ばれる神社さんで、特に太古の昔からそこで祭祀が行われていたような所は、確かに「パワースポット」だと思います。その場自体がエネルギーが強く集約された特殊空間になっていることが多いです。所謂、神域、聖域ですね。
そして、このような場所のエネルギーは、とても繊細である場合も多いです。
私は下鴨神社さんのエネルギーは、清廉にして繊細だと思っています。
それは、私たちの側に慎ましさというか、「乱さないための配慮」を求めるものだと思います。
あまりに多くの人が一度に集まると、その場の「気」を乱してしまうことがあります。人の持つエネルギーというのは、結構強烈です。
しかも、状態の良い人ばかりが集まる訳ではありませんよね。むしろ、何か困り事や願い事があるから神社さんや聖地を訪れることの方が多いのではないでしょうか。
強い願いはそれだけで強烈なエネルギーを発するものです。
多くの聖域が人の立ち入りを禁ずるのは、偏にこういう理由があるからだと思います。
下鴨神社さんも観光客が増え、遷宮を巡る事情で近隣と揉め、新しいお社や社務所の増設などで境内に重機が入って工事をしていたりして、「空気が変わってしまったな」と感じるようになりました。
それでも、そこに通底する御神霊のエネルギーに変わりはなく、「外側で何が起きていても大切な神社さんだ」と心に誓いながらも、どんどん小さくなっていく御神霊の「声」に悲しくなって、足が向かなくなってしまった・・・という状態でした。
しかしながら、台風で糺の森の木々が倒れた時は気になって様子伺いをさせていただき、自分の大切な場所の痛々しい姿を目の当たりにして、避けるのではなくむしろ、「やっぱり大切な場所だからこそ、ちゃんと行こう」と強く思い、新年のご挨拶には必ず伺うようにしています。大切に思う気持ちは、人も場所も御神霊も支えますものね。
それで、この度。コロナの関係で人は少ないだろうと思って伺いましたが、本当に少ない。いるにはいるけれど、密集していない。
そして、訪れる人が減っているからか、空気が戻っている!
糺の森も台風の爪痕をほとんど感じさせないぐらいに緑が美しくて、「よかった」と心から安堵しました。
ただ、その場が持つ回復力の偉大さに感動する一方で、人とパワースポットとの付き合い方を改めて見直す必要があるのではないかな、とも思いました。
ともあれ、久しぶりにゆっくり境内を回り、休憩処のさるやさんで最中を食べ、心地良い時間を過ごすことができました。
次は夏限定のかき氷を楽しみに、下鴨神社さんにお伺いしようと思います♪