最近、私たちは何でこんなに間違いや失敗、できない・分からないということを「駄目だ」と思うのか考えていました。
これ、自分の中にもクライアント様の中にも、そこら中を見渡しても絶対にあります。しかも沢山たくさんありますね。
どう考えても「度が過ぎる」と思うので、何でこんなことが起きているのかと考えていました。
詰まる所、他人を使って自分の機嫌を取るという事態の副産物だなと思ったのですが、その時にふっと私の友人のアメリカ人女性が良く言う「教えてくれてありがとう」という言葉を思い出しました。
彼女は間違っている事を指摘されたり、できない事や分からない事について何か意見を言われた時、いつも「教えてくれてありがとう」と言います。しかも、とても自然に。
私はいつも彼女のその様子を好感を持って見ていたのですが、今回その言葉を思い出してとても救われるような気持になりました。
「教えてくれてありがとう」。
この言葉の中には間違うという事、できないという事、分からないという事に対する純粋な肯定がありますよね。「駄目な自分」はどこにもない。
ごく当たり前の事実として、成功の前には必ず失敗があるものです。分かる・できるの前にも必ず分からない・できないがあるのです。
結果だけを重視すると本当にプロセスが蔑ろになってしまうなあと思います。
しかも、私たちが拗らせている大部分の要因は「他人の機嫌を取らなければいけない」ということ。
誰かや何かがOKと言わなければ、自分もやったことも考えたことも全部「駄目」になってしまう。
「そんなことある?冗談じゃない」。私たちは本気で思って、そこから抜け出す方向にどんどん進んで行けばいいと思います。
「教えてくれてありがとう」は、理不尽に塗れて育ってきた私たちの「駄目だ」を優しく解いてくれるようです。