物事がスムーズに進む時、私たちは「流れに乗っている」というような表現をすることがありますね。
上手くいく様を川の流れに乗って流れて行く木の葉に喩えたのでしょう。
流れに乗っていると感じる時、軽やかな心地良さを感じます。
しかし、日々を過ごしていると上手くいく時と、何をしても上手くいかない時がありますね。これはとても自然なことです。
それこそ、私たちは様々な「流れ」の中で生きています。
運気の流れがあれば時代の流れがあり、集団の意識の流れがあれば個人のバイオリズムがあり。。。
私たちは常に流れに乗っています。その中で棹差してみたり、翻弄されたり、様々な営みを繰り広げている訳です。
上手くいかない時、手詰まりな時、今必死で掴んでいるものを「とりあえず」諦めてみる。投げ出してみるという選択が有効なことがあります。
今は無理でも後から実現できることは沢山あるのです。
「急がば回れ」が得策であることも、人生においてよくあるのではないかと思います。
追い詰めて自分を壊してしまうぐらいなら、「できない」「無理」と言って投げ出してしまう方が格好悪くても余程挽回が利くものです。
「流れに乗る」とは、決して上手くいくことや頑張り続けることだけを指すのではありません。
手を放すこと、減速すること、動かないこと、やめること。
私たちはこれらを「良くない事」と感じる傾向がありますが、必ずしもそうではなく、むしろ現時点での一番「適切な」在り方である場合も大いにあります。
諦めて、投げ出して、逃げ出して、だからこそ最適な流れに乗れる。
こういうことも生きていれば当たり前に、至る所にあるのだと、ぜひお伝えしたいと思います。