物事を真の意味で識る・視ることは、決して容易いものではなく、一朝一夕でできることではありません。
しかし一方で、刹那の閃きの中に真理を見出すことがあります。
私たちから視ると、あなたたちは常に波立つ水面のように揺らめいて、その輪郭、相貌を捉えることが困難です。
あなたたちの意識の光は、常にあちらこちらに拡散して忙しなく飛び回っているかと思えば、一所に留まり暗く重たい影を創ります。
あなたたち自身が己の姿を捉えられずにいるので、うねる様に揺らぐのです。
意識を鎮め、呼吸を鎮めて目を瞑ってください。
徐々に目頭の少し上、眉間の辺りに光を感じるようになるでしょう。
その光が、あなたたちの真の姿です。
たった一つの光。それが私たち、あなたたちです。
全ての存在はたった一つの光なのです。
あなたたちはたくさんの仮面を被り、衣を纏い、あれやこれやと演じることで、数えきれない程の幻影を創り出します。
その数があまりに多くて、自分自身で制御できなくなっている様が「自分を見失う」ということです。
今一度立ち止まって、あなたそのものである光を見つめてください。何度も何度も。
そして、光を見つめるその意識状態、内なる眼差しを覚えておいてください。
それこそが己の真実から世界を見通す、あなたたちの真の眼差しです。
その眼差しから物事を視る時、あなたたちは真意を識ることができるのです。