今日はネガティブエネルギーについて少しばかり触れたいと思います。
まず最初に確認しておきたい大前提に「ネガティブエネルギーは悪ではない」ということがあります。
ポジティブもネガティブも単に性質を言い表したものであり、「全て」であるエネルギーの一側面に過ぎないのです。
陰陽のシンボルに見るように、陰の中にも必ず陽があり、陽の中にも必ず陰がある。
これは真理であり、善悪の話とは全く異なります。
ネガティブエネルギーと言っても、実は色々なバリエーションがあります。
苦笑いで済ますことができるぐらいの「後ろ向き」も「分離」という性質から見ると立派なネガティブエネルギーです。
でも、私たちが本当に長い年月をかけて、人生をかけて対峙してきたものはこれではありません。
では、何と対峙してきたのか。
それは自分の本質のエネルギーに干渉するエネルギー、つまり「否定」に端を発して人が生み出す感情や思考が混ざりに混ざったエネルギーで、「意思」を持ったエネルギーです。
これはとんでもない代物です。人が存在している限り生み出し続け、増幅し続け、継承し続けている訳ですから。ラスボス中のラスボスです。
人から人へ、時代から時代へと受け継がれ、常識や暗黙の了解、文化や価値観などとして私たちの本当に全てに浸透している記憶の集合体です。
永い時を超えて存在し続けるネガティブエネルギーは意思を持ち始めます。
ですが、その意思とはひたすら「存続し続けること」を願うものです。
そのためにできることは何でもします。自分が存在すること以外はどうでもいいのです。「他」なんてどうなってもいいのです。正義や正当性の皮を被った理不尽の塊です。
私は、このようなエネルギーを指して「魔」や「悪意」と呼ぶのだろうと思っています。
私たちの世界全体、そして私たち自身もこのエネルギーがベースとなった恐れや無力感で構築されてきましたが、今の私たちはこの暗く強大なエネルギーから本格的に飛び出し始めているのです。
私たちは永い永いこれまでの年月とこれからの年月をかけて、自分たちが生み出し、そのままにしてきた記憶の集合体を自分たちの手で新たに創り変えていく偉業に取り組んでいるのです。