小さな喜びをその掌に握りしめながら 暗い道を駆け抜けていく。
頬を染めて息を切らし 力一杯走り抜けたら そこに広がるのは見たこともないぐらいの大世界。
小さな体 か弱い腕。 こんなにも幼気な存在のどこに こんな力があるのだろう。
魔の森の囁きを振り切って 躓き転げた傷を物ともせずに ただ前へ前へ。
どれ程己が眩しい輝きに満ちているのか あなたは知らない。
あなたが目指した光は もうすでにここにある。
さあ、足下を蹴って飛び込もう。 目の前に広がる世界はあなただけのもの。
どこまでも駆けて行こう。 終わりのない喜びを高らかに歌い上げよう。
あなたが辿り着いたこの場所は あなたが自らの手で創り上げたもの。
後ろめたさや心配は 高く大空に放り投げて 降り注ぐ祝福の花に変えてしまおう。
今ここにあるのは 握りしめ続けたあなたの喜び。 思う存分謳歌しよう。
～ファーデンクオーツ（マリアージュヒーリングチーム）より～
