こちらを見つめ返す柔らかな瞳 優しい微笑みは可憐に咲く小さな花のよう
遠くから見つめる私とあなたの間には 越えられない隔たりがある
触れようと手を伸ばすことも憚られて 沈むように目を伏せる
あなたは唯 微笑むだけ 私を見つめて微笑むだけ
あなたが歩み寄ってくれたなら 私だって歩み寄るのに
あなたが壁のこちらに踏み出してくれたなら 私だって壁を越える
焦がれて焦がれて いっそ憎いと もどかしさの中で乞い願う
見つめるだけで動かぬあなたは 一体誰なの？
私をこんなに搔き乱す
柔らかで優しい静かな残響に 打ち震える胸
浅く熱く吐く息は 届かないと知る憤り
見つめるだけで動かぬあなたを 見つめるだけで動かぬ私
私の想いなど何一つ知らない清廉な面持ちに 掠れた声で問いかける
見つめるだけで動かぬあなたは 一体誰なの？
掠れた問いは その響きに答えを宿す
甘く酷く 広がり撫でる 私の心に 直に響く
見つめるだけで動かぬあなたは 見つめるだけで動かぬ私
優柔の仮面を被り 乱れ悶える この私
地を蹴って腕を伸ばす 唯それだけで 一つに溶け重なり合える この私
～ブルーレースアゲート（マリアージュヒーリングチーム）より～
