Healing Space Maria-juの架け橋ブログ

Healing Space Maria-juが贈るチャネリングメッセージとスピリチュアルライフの実践ブログです。

魅惑の味

この冬、私はよくお漬物を漬けています。

初めて我が家の柚子が収穫できた喜びから、せっせと柚子大根を漬けています。

他にも、蕪や白菜や人参を入れた浅漬け、大根と白菜と壬生菜などを入れたキムチも作りました。

作ったその日に食べるのもいいですが、私はやっぱり漬けてから4、5日以上経ったものが美味しいと思います。

直ぐの頃は調味料の味が立つんですよね。日が経つ毎に調味料の角が取れて、それぞれのお野菜の甘みや辛みと良い具合に馴染んできて、とても深みのある味に仕上がります。

 

私たち人の営みも、お漬物と一緒だなあと思うのです。

色んな人、色んな出来事が関わり合って混じり合って、最初はギスギスしたりピリピリしたりと何となく収まりが悪いのですが、一日、また一日と日を追う毎に身の置き場や振る舞い方が分かってきて、徐々に自分と周囲の「気」が馴染んでいく。

そうなると、今度は周囲の雑音がむしろ優しい安心感になって、一人でいる時よりもずっと心地良くいられるし、自分を支えてくれるものになる。

私たちはつい結果を急いでしまいますが、本当に大切なのはプロセスだと思うのです。

 

煩わしさや居心地の悪さが安心感や喜びに移り変わっていくその変遷を、体験として目一杯味わうために私たちは今こうして生きているのではないかと思います。

これは今お話したことだけではなくて、全ての体験に当てはまるでしょう。

私は大袈裟ではなく、プロセスを蔑ろにすることは、生きる目的や生まれた意味を蔑ろにすることと、きっと同じなのだろうと感じています。

例え生きる目的や生まれた意味の明確な答えが見出せなくても、目の前の体験に精一杯コミットできたなら、自分の内側は意外と満たされるのではないかと思います。

 

自分という器の中で、体験と時間が混ざり合いながら熟成していく。

生涯学び、成長していく存在である私たちにとっての「魅惑の味」なのではないでしょうか。