水面を覗き込んだら、ゆらゆらと揺らめいて、はっきりと輪郭を捉えられないでしょう。
その様を見て、あなたは「自分の姿が映っていない」と考えるかもしれませんが、水面が映し出したものこそ、正にあなたの姿なのです。
あなたが考えている「形」というものは、常に揺らめき、変化しています。
顔・体の輪郭や目鼻口の造形然り、性格や思考然り、ルールや常識然り・・・。
想いひとつで幾らでもその姿を変えていきます。
あなたの本質の光が纏っているものは「揺らぐ波」。
決して一つの姿、一所に留まることはありません。
それは、あなたの想いで如何様にも変えることができます。
それは、あなたの想いを以てしても、止めることはできません。
揺らいで流れ、一瞬の完成美を創ってはまた、揺らめき崩れる・・・。
これが万物の営みであり、呼吸です。
あなたが「変わらない」と嘆くものも、揺らぐ波。
あなたが「変えたくない」としがみつくものも、揺らぐ波。
揺らぐ波が自分の姿だと気づいたなら、自由な心地がしますか?恐れが立ちますか?
「どちらも」が人の真実ではないでしょうか。どちらか一方ではなく、「どちらでも在れる」。
これは、あなたが人という波であるが故に描ける、揺らぎの美しさです。