目の前に広がるのは、どこまでも果てしなく続く地平線。
そこは命が芽吹き、散っていく。
陽の光。風。水。大地。あらゆる生命を祝福し、精霊たちが舞い踊る。
ガイアの懐深くに抱かれて、私たちはただ、そこに「在る」。
「在る」というのは、「生きる」ということ。
一時ひと時がどんな色彩を帯びようと、音色を奏でようと、私たちはそこに在る。
抗わず。惑わず。流されず。
ただ、在ることに感謝する。
形あるものは、いつか必ず形を変える。
形が変われば、「それ」は「それ」では有り得ないのか?
形が変わっているのに、「それ」は「それ」と言えるのか?
私たちはただ、こう言おう。
「それ」はただ、在るだけなのだと。